ササゴイ(細小五位) Striated Heron 74

画像    トピックス;ササゴイ『水中の魚から観れば,まるで羽模様は動く細小竹の筋かも??』『和名・英名とも躰が名を表しています。』『昼間に活動しますので「夜逃げ:ごゐ」が出来ません。』
和名「ささごゐ」:漢字で「細小五位」と書きますが、翼縁が細小竹(ささだけ)に似ているようです。英名は「Striated Heron :溝(筋)のあるサギ」とされ、昼間に行動します。
そこは木曽川沿い古くは尾張国で1586年(天正14年)の木曽川の氾濫により木曽川の位置が変わり美濃国>羽栗郡となった処(旧尾張国栗郡)で観ることが出来ました。
ちなみに、美濃国と尾張藩とに在る同じハグリ郡ですが、ここでは「は」を「羽」と「葉」に区別して名称を付けていたようです。その後、美濃国では羽島郡へと統合されましたが、尾張藩の葉栗郡は現在、市町村合併で消滅しています。


画像  今から67年前の鳥図鑑の北隆舘1947(昭和22年)発刊、改訂増補「日本動物図鑑」P159では脊椎動物の鳥網約580種の中の鸛鷺(かんろ:コウノトリとサギ)目「サギ科」に属していす。和名で「ササゴイ・ゴイサギ・ミゾゴイ」など「ゴイ」の名の付く7種、「アオサギ」などの名に「サギ」が付くものは8種の合計15種が掲載されています。なお、現代の汎用鳥図鑑ではコウノトリ目サギ科の掲載は19種です。
この図鑑での「ササゴイ」の内容は『色彩稍ごゐさぎニ近キモ、之ヨリ遥ニ小形ノ種類ナリ、頭上・後頭及ビ冠羽ハ金緑色ヲ帯ベル黒色ニシテ、頸以下ノ背面及ビ之ヨリ出ヅル箕羽ハ灰鼠色ナリ、翼ハ雨覆羽ハ金緑色、風切羽ハ灰黒色ニシテ共ニ白色顕著ナル翼縁ヲ有ス、下面喉ハ白色、以下ハ凡テ灰色ナリ、嘴ハ上嘴黒ク、下嘴緑色、脚ハ緑色ナリ、大サ翼長200mm、嘴峰70mmアリ、幼鳥ハごゐさぎニ於ケルガ如ク體全部に褐色従斑ヲ散在ス(凡テさぎ類ニハ斯カル傾向アルモノ多シ)あじあ東部沿岸地方ヨリふぃりぴん・せれべす・すんだ諸島等ニ分布シ、朝鮮・北海道以南・臺灣迄ノ各地ニ見ルモ余リ多カラズ』と解説しています。


画像  また、同図鑑での五位鷺(ゴイサギ)の幼鳥を『ゴイサギの幼鳥は成鳥と全く色彩を異にし、褐色、腹面白色にして、之に黄褐色乃至褐色の縦斑を密在す、ゴイサギには此種の幼羽のもの比較的、多きを以って狩猟家は特に之をホシゴイと名づく!』と解説しています。このササゴイの幼鳥期の羽模様はゴイサギのそれと変りませんが遥に小型と思われます。従ってこの幼鳥は狩猟家にとって区別するほどの鳥ではなかったかも?? ちなみに、その昔俗に「夜逃げ」をすることを「五位を決める」とも云う言葉もあります。ですから「ササゴイ」は昼間に活動しますので決して「夜逃げ」はしません。

画像  さて、ここで本鳥の學名を紹介しますと『Butorides striatus amurensis(Schrenck):ブトリデス、ストライアタス、アムレニシス』です。第一學名は“Butorとoidesからなりサンカノゴイの形をした鳥”、第二學名は“しまのある”、第三學名は“アムール地方の”と意味されています。また、英語的に訳せば、第二の「striatus」はラテン語から派生した英語でfurrow:すき(plow:鋤)で引いて出来た溝を意味しています。これを「ストライツ・アムール:(アムールの溝)」です。しかし、小林桂助さん著「鳥(保育社)」P57によれば第一學名はButorとoidesからなり、”サンカノゴイ形をした鳥”を意味し、第二學名のstriatusは”縞のある”を意味すると解説が有ります。
さて、現代汎用図鑑では和英名に「Striated Heron:細い溝(横紋筋)のあるサギ」、「Amour Green Heron:アムールの緑のサギ」及び「Green₋Backed Heron:緑色の背中をしたサギ」の三種の名がありますが、英名の名付けはその由来は學名を参考にしていることが多く、腹面が白色で之に黄褐色乃至褐色の縦斑を密在するとの解説も有りますので、英名は學名に基づき「Striated Heron 」が良いと考えます??、この英語名「Striated Heron」はヨーロッパで呼び、「Green Heron」はアメリカで好く使われる米語名だそうです。身勝手に解釈し過ぎかもしれません。

   ちなみに、「ゴイサギ」は學名・英名ともこの「夜間」に行動に関連して名付けて、學名は『Nycticorax nycticorax nycticorax:ニクチコーラックス、ニクチコーラックス、ニクチコーラックス』です。第2・3學名がギリシャ(ラテン語系?)語では「夜(nycti)+カラス(corax)に似ている(鳴声??)」を意味するとも云われて、この英名も「Night Heron:夜のサギ」となっています。
ここで體寸法を本邦汎用図鑑で比較しますと、
ササゴイは嘴峰63~70mm、翼長194~214mm、尾長75~79mm、跗蹠50~59mm、体長40~48cm、翼開長62~70cm
ゴイサギの嘴峰は62~80mm、翼長261~310mm、尾長94~117mm、跗蹠64~80mm、体長58~65cm、翼開長105~112cm、ササゴイの体長はゴイサギの73%、翼開長で63%に相当します。遥に小型と云えます。


画像  話が変わりますが、何時も頼りにし和名を調べている。今から79年前の昭和7年の冨山房発刊「大言海」では「ささごゐ」の記載は有りませんでした。もう少しシツコク「ささ」について調べますと、漢字では「細小竹:ささ竹」と書き、末尾の「竹」を略し「ささ」と読むことが出来、意味は小さい竹を表します。他方「笹」もありますが、この鳥の翼は雨覆羽が金緑色、風切羽も灰黒色で共に顕著な白色の翼縁が有るため、これが細小(ささ)に似ており、五位鷺より一回り小さいため、この名が付いたのではないでしょうか??


画像   余談ですが、嘗ての學名は『Butorides striatus amurensis(Schrenck):ブトリデス、ストライアタス、アムレニシス』で三名記法で複雑でした。現在は『Butorides striatus 』の第1・第2です。このように複雑な學名の簡素化を進めるため??これを改めたお方が博物学者で動植物の学名を属名と種小名の二語のラテン語で表す二命名法を体系化した人物のスウェーデン(100クローナ紙幣)にその肖像がある分類学の父、カール・フォン・リンネ:(Carl von Linné1707- 1778)さんです。
 前述のように英語名も複数あり採用する名前に悩みます。ここが學名の存在する所以ですね??、また、日本動物圖鑑(1947年:北龍館)での鳥種数は580種で渉禽類(しょうきんるい:河などを歩いてわたる鳥)を中心に57種(約10%)をこの方が學名を付けています。
 従って、この鳥の現在の英語名に學名を基に「Amour:アムール云々」と云う冠名が付いても何の不思議も有りません。名付け親のSchrenckさんはロシアの博物学者さんで差し詰め発見場所が名前を表しています。



追伸、
2018,01,02朝、次のようなコメントがありました。処置の仕方が判りませんでした。画像添付しておきます。


グーグル自動翻訳によれば 『あなたのコメントの内容はわかりませんが日本語訳は”溶接、ワイヤーの種類、特性、用途” となり、:Я не знаю содержание вашего комментария, но японский перевод будет «сварка, тип провода, характеристики, использование»,』となります。よろしくお願いします。!

画像




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック