アカエリヒレアシシギ(赤襟鰭脚鴫)Red-necked Phalarope 81

トピックス;『和名・英名とも色と體が表しています。』 『世界では3種類棲息しているうちの一種です。 』『和名は長々としていますので學名を直訳したかも?』 『西ヨーロッパでは春・夏(夏羽姿)はレアーな渡り鳥??』 『ヨーロッパの図鑑は細かい部位特徴の説明をしてくれませんね!』『画像が遠目で御免!!』『A Kind of Japanese Birds』
 和名、「あかえりひれあししぎ」は和漢字で「赤襟鰭脚鴫」と書きます。美濃国、長良川沿い(墨俣一夜城近く)の休耕田でお逢いしました。和名・英名とも色と體が名前を表しています。

 画像 現在の学名は「Phalaropus Lobatus(Linne) :ファラロパス ラバタス」となっており第一学名はギリシャ語で”オオバンの様な足をした鳥”、第二学名は“ヒレ(瓣足)のある”の意味を示しています。源學名は「Lobipes Lobatus ラビペス(肺葉のような)、ラバタス(鰭のある)」と標記されています。

画像  少し、英名「Red₋necked Phalarope 」の「Phalarope」を英々辞典で調べますと「Latin Phalaropus , formed irregularly from Greek phalaris (‘coot’ +pous , pod- ‘foot’ )で:18世紀後期、ラテン語のファラロパス、(オオバンのような脚をした鳥)に由来し, ギリシャ語のファラリス(‘オオバン’+脚 、足を持つ‐)が不規則に変化し」英語に形づけられたと説明がありました。
しかし、オオバンの源学名は「Flica(オオバン) Atra(黒) Atra(黒)」ですのでこの學名とは無関係です。
 それにしても和名の「アカエリヒレアシシギ」は長々と名付けられています。本邦では夏羽を明瞭に観る機会は多くないと思われます。この鳥の特徴である「赤襟」は少し理解できますが、平素は水面下の「鰭脚」は確認ができません。ヒョットして、學名を直訳したかも?

画像  話を変えまして、昭和初期に改訂編纂を開始し戦後まもなく1947年に発刊された「日本動物図鑑:北隆館発行」ではシギ科は26種が記載されており、この「アカエリヒレアシシギ」の説明はP187にあります。この内容は『美シキ小形ノしぎニシテ、各趾ニハおおばんニ見ルガ如キ瓣膜ヲ有シ、嘴ハ極メテ細クシテ尖レリ、羽色ハ背面ハ濃鼠色ニシテ、頸側オリ胸ニ亙リ顕著ナル栗色ヲ呈シ、肩羽ハ縁赤褐色ナリ、翼ハ黒色ニシテ雨覆羽特ニ大雨覆ハ白色ノ緣ヲ有ス、下面ハ白色ニシテ胸ノ栗色部ノ下方ニ當リ鼠色ノ一帯アリ、嘴ハ黒色、脚ハ鉛色、冬羽ニテハ背面蒼灰色ニテ羽緣白ク、頭上ヨリ體ノ下面ニ亙リ凡テ白色ナリ、大サ、翼長115mm、嘴峰24mmアリ、本種ハ分布廣ク、東西兩半球ノ北地ニ於テ蕃殖シ、冬季ニハ中央あめりか・よーろっぱ南部・あふりか北部・あじあ南部等ニ至リ越冬ス、我國ニハ冬季全國ニ時々渡来シ、時ニ大群ヲ見ルコトアリ、』と解説しています。
画像   また、イギリスで発刊している鳥図鑑の「RSPB Birds of Britain and Europe」では年間を通じて見ることの出来る學名Phalaropus (ヒレシギ)が付いたシギ類は本種に加えハイイロヒレアシシギ(Grey Phalarope)及び、ウルソンヒレアシシギ(現代汎用邦図鑑の名前はアメリカヒレアシシギと掲載されています。)の3種です。
前者の二鳥はヨーロッパでも散見が可能な種類となっていますが、特にウルソンヒレアシシギは滅多に観ることが出来ないRear種の仲間のページに掲載されています。ヒレシギ類は世界ではこの3種が棲息していることになります。

画像  そこで同図鑑の「アカエリヒレアシシギ」P167〇の解説を調べてみますと、  『A tiny delicate wader the Red- necked Phalarope spends much of its time at sea, swimming with foreparts held up , and tail and wingtips upswept. This is a common breeder in far north and winters in large numbers in Middle East, but is a rare bird in most of Europe. 小さく、優雅なシギのアカエリヒレアシシギは海辺で時の多くを過ごしている。前部を持ち上げながら水辺を泳いでいる、尾羽や翼先を上向きに反らしている、この種は遠方北地で一般的な蕃殖する鳥である、そして、中東部では大きな集団となって越冬する、でも、ヨーロッパの大部分では滅多に観ることが出来ない鳥である。』  なお、前掲載画像の内の後部上部翅は「Striped Blacksih Back』ですので訂正します。

画像  『In much of western Europe, it is an occasional autumn migrant, usually in juvenile plumage, and much less frequent inland than the Grey Phalarope. Careful observation is required to be certain of identification in no₋breeding plumage. 西ヨーロッパの多くの場所においては、たまの秋季の渡り鳥である、通常は幼鳥の羽毛、ハイイロヒレアシシギより内陸へは頻繁に訪れることはずっと少ない、注意深い観察が非繁殖時においての羽毛の識別の確実さを要求されている。』
 『Occurrence (出現場所):Breeds northern pools and marshes in extreme N and NW Europe. Winters at sea. Rare migrants in spring and autumn, mostly juveniles, on costal lagoons, much less often storm₋blown inland than Grey Phalarope.:最果ての北そして北西ヨーロッパの北端のセキ止め湖や沼地で蕃殖し、海域で越冬する。春季と秋季の渡り鳥としては珍しく、ほとんどが幼鳥で、海岸部のラグーン(干潟:がた)にいる、荒涼とした内陸地では、通常、ハイイロヒレアシシギよりずっと少ない。』
ここで水中に比べ、日頃、陸上部で確認する機会が少ないオオバンの”ヒレアシ:瓣足”の画像をアップしておきます。

画像   『Voice( 鳴声): Sharp twik and quick, twittering note. : 鋭くtwikと素早く、地鳴する』、なお、現代本邦汎用鳥図鑑の鳴声の表現は「ジュッ、ジェッ、又はプリーッ」と表記しています。
 『Nesting(営巣):Small, round hollow in grass tussocks in wet marshes ; 4eggs ; 1 blood; April-July :小さく、丸く、湿地で草叢の中の窪地  一腹4卵;4~7月』

 『Feeding(採餌):Feeds at water’s edge on insects, or picks insects from water surface, often spinning like a top :水辺の近くの昆虫をたべる。もしくは:、水面上の昆虫をつまみ拾って食べる。だいたいが頭をグルット回している』
 加えて、『Similar species(類似種)は:Grey Phalarope(ハイイロヒレアシシギ)』、
 「Key data」として、『Length(大きさ); 17-19cm』、『Wingspan(翼開長); 30-34cm』、『Weight(重さ); 25-50g』、『Lifespan(生存期間); Up to 10years;10年まで』『Social(群れの成り立ち):Winter flocks(冬季共同生活)』『Status(棲息状況): Secure(確実である)と解説しています。
 特に、このように「アカエリヒレアシシギ」は西ヨーロッパでは滅多に観ることが出来ない鳥です。

 画像 本邦での本種の棲息状況を解説している鳥図鑑は極めて少なく、例えば、習性として”水面をクルクル泳ぎまわり、ひんぱんにつまむようにとる。棲息場所では”春秋に通過する旅鳥。海洋上に生息し海岸近くの池沼、水田などで見ることもある”と記述している図書もあります 今回はヨーロッパで散見できる本種を、イギリスで発刊している鳥図鑑の「RSPB Birds of Britain and Europe」のお力をお借りし皆さんに話題を提供させて頂いた次第です。
  ここで、このアカエリヒレアシシギが休耕田で渡りの途中、体力復活?のために採餌をしているところを突然、アマサギが侵入し驚き、暫く経過し大型の鳥に対して一定の距離を保っている画像をアップします。必死になって一刻が惜しいように水面をクルクル泳ぎまわり、頻繁に餌を啄んでいます。決して、渡り鳥の習性でなく、渡り時の本能かも知れませんね??



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