ミユビシギ(三趾鴫)Sanderling 064

  トピックス;『和名は體・源学名は色が名を表わしています。』『春・秋季の渡りには三つ指をつけてのご挨拶姿??』  『ヨーロッパでの越冬の出現区域も限定されているようです。』『本当は千鳥の義兄弟かも??』 『A Kind of Japanese Birds』
  和名、「みゆびしぎ」、和漢字で「三趾鴫」と書きます、美濃国加納藩から南々西約100㎞、伊勢の国、津(安濃津:あのつ)藩の雲出(くもづ)川の河口で出逢いました。
 この「ミユビシギ」の源學名は「Crocethia Alba クロケティア アルバ(Pallas:パラス)」と標記されており、第一学名はギリシャン語で”サフラン色に似ている(夏羽?)”、第二学名はラテン語の“白い”と意味されており、體の色が関係しています。

画像  しかし、現代の汎用鳥図鑑の一部では第一学名が「トウネン、ハマシギ及びオバシギ」等々と一緒の「Calidris : カドリス」でギリシャ語の“斑点のある水鳥”に変更されている図書内容もあります。いつの時代も学名は変更される場合があります。
  和名に関しては、とある新聞連載記事の「ミユビシギ」の紹介記事で『通常、チドリ類の仲間は、趾(アシユビ)が三本(前趾)で、シギの仲間は4本(後趾が存在)だが、このシギは後趾が退化し趾が三本しかないので「三趾鷸」の名が付いたと解説しています。

画像  昭和初期に改訂編纂を開始し、戦後まもない1947年に発刊された「日本動物図鑑:北隆館発行」ではシギ科は26種が記載されていますが、この「ミユビシギ」の説明内容の記載がありませんでした。

  話変わって、英名は「Sanderling:砂まきする鳥?」です。イギリスで発刊している鳥図鑑「RSPB Birds of Britain and Europe」Rob Hume著P147〇の解説を調べてみますと学名は矢張り「Calidris Alba 」です。
画像  この内容は『The Sanderling stands out from the other birds belonging to the sandpiper family in appearance and general behavior, In winter , It is the whitest , and particularly quick and nimble, darting along the waves to snatch up tiny items rolled up by the surf. At high tide, Sanderlings and Dunlins often mix 、Sanderlings making a paler splash against the Dunlins in the packed roosting flock:このミユビシギの外観と一般的な振舞いは、他のシギ類に比べ際立っている。冬季はすごく真っ白で、特に波打ち際で素早く、すばしっこい、一羽一羽が移動し、寄せ波よって巻き上げられた小さな餌を引き掴む、大抵、満潮時にはミユビシギとイソシギとは入り交っており、ミユビシギは集まって休息場所を作っているハマシギに対して囲うようにパシャ・パシャと水に入っている。』となっています。
画像 加えて、『Occurrence (出現場所は):Breeds in northern tundra; otherwise, migrants in Europe from late summer to late spring. Wintering flocks typically on broad sandy beaches, but also found on shorelines of all kinds , sometimes inland in May.:北方のツンドラ地帯で蕃殖する、さもなければ、晩夏から晩春に掛けてヨーロッパでは渡り鳥である。典型的な広々とした砂浜で集団になって越冬する。でも時には、3月中の内陸であらゆる種類の海岸線で同様に見られる。
 また、『Voice( 鳴声): Sharp hard, short plit or wtwk call, unlike Dunlin’s thin shred.:鋭く、甲高く、短く、“plit もしくは wtwk”と鳴く、ハマシギの“か細い shred”には似ていない』と表現しています。
しかし、現代本邦汎用鳥図鑑の鳴声の表現は「クリー」です。

画像  次に、『Nesting(営巣):Scrape on ground part-filled with willow leaves by chance ; 4 eggs ; 1 blood; May-July :たまたま削ぎ窪んだ地面にヤナギの葉で一部を敷詰めている;  一腹4卵; 5~7月』『Feeding(採餌):Snatches marine worms, crustaceans, molluscs, sandhoppers, and similar animal matter from beach. :海洋のワーム(這う虫類)、甲殻類(子カニ)、貝類、トビ虫類、そして、渚での同種の生物を取っ捕まえている。』と記述しています。
画像  また、『Similar species(類似種は):Dunlin (ハマシギ)・Little Stint(トウネン)』とされ、その「Key data」は『Length(大きさ); 20-21cm』、『Wingspan(翼開長); 36-39cm』、『Weight(重さ); 50-60g』、『Lifespan(生存期間); Up to10years;10年まで』『Social(群れの成り立ち):Winter flocks(冬季は集団)』『Status(棲息情勢): Secure (攻撃を受けやすい)』、また、『Feeding Along Waves (波打ち際の採餌は): Small groups of Sanderling dash in and out along the edge of the waves on a sandy beach, : ミユビシギの小集団が波打ち際の砂浜で急いで出たり、入たりしている。』と解説しており、ヨーロッパでの棲息状況が判ります。
画像  ところで日本鳥学会名誉会員、小林桂助著「鳥:保育社P90によれば『ハマシギくらいの大きさで、冬羽は全体白ぽく見えるので他種とまちがえることはないが、夏羽は上面が赤かっ色で胸に黒かっ色の縦はんがでて、別種のように見える』また、『日本では春秋の渡りのとき海岸の砂浜で見られる。年により場所により必ずしも珍しい鳥でないが一般に渡来数は多くない』と解説しています。
以上のことは前述の「日本動物図鑑:北隆館発行」での記述がない理由の一つは、渡来数が少ないかも知れませんね!今回、観察ができたミユビシギの画像をゲットできたことは運が幸いしているかも??

 本邦の現代汎用鳥図鑑での類似種は「ハマシギ(Dunlin)」及び「ハイイロヒレアシ(Grey Phalarope)」と記載されている事例がありますが、後者は日本では殆んど姿を観ることが出来ない(レアー)鳥です??
今回、お伊勢の国、波打ち際で出逢えた「ミユビシギ」の集団での羽数は30羽程度でした。小集団かも?






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