オバシギ(大羽鴫)Great Knot 065

トピックス;『和名・英名とも色が名を表しています。』『ヨーロッパでは迷鳥扱いでRare種です。』『伊勢の国で逢えました。』 『A Kind of Japanese Birds』
和名、「おばしぎ」は和漢字で「大羽鴫」と書き英名は「Great Nkot」です。美濃国加納藩から南々西約100㎞、伊勢の国、津(安濃津:あのつ)藩の雲出(くもづ)川の河口で出逢いました。


画像 この鳥の源學名は「Calidris Tenuirostris カリドリス テヌイロストリス(Horsfild)」と標記され、第一學名はギリシャン語で”斑點のある水鳥”、第二學名はラテン語“細い嘴”」とされています。 これに対して在野の鳥類博士である小林桂助さん著「鳥:保育社』によりますと『この鳥のくちばしはそれほど細くないので、なぜこのように学名が付けられた不明である』とも記述しています。
画像   話が変わりますが、ここで昭和初期に改訂編纂を開始し戦後まもない1947年に発刊された「日本動物図鑑:北隆館発行」ではシギ科は26種が記載されております、
この内容はP192で『中形ノしぎ類ニテ餘リ多カラズ、旅鳥ナルヲ以テ春秋2季本邦全土ニ渡来スルモ、我國ニテハ春ノ渡リハ顕著ナラザルガ如シ、嘴ハ細クシテ稍長ク、脚ト共ニ黒色ヲ呈ス、頭上ト頸ハ淡キ鏽(さび)色ニテ黒白ノ細キ條斑アリ、以下ノ背面ハ黒色ニアリテ羽緣白ク、所々ニ鏽色ヲ混ズ、腰及ビ上尾筒ハ白色ナリ、尾羽ハ灰色ニ白緣アリ、顔・頸及ビ體ノ下面ハ鏽赤色ニシテ胸及ビ脇ニハ顕著ナル小黒斑ヲ有シ、腹部中央及ビ下尾筒ハ白色ナリ、夏羽ニテハ肩羽ノ先端栗色ヲ呈シ、胸ハ殆ド黒色ニ近ク、喉及ビ脇ノ黒斑密ナリ、翼長180mm、嘴峰45mm、しべりあノ東北部ニテ蕃殖シ、本邦・中國・印度・びるま・まれー等ヲ経テ濠州ニ渡リ越冬ス』と説明されていて、本図鑑の説明文は大半が夏羽の詳細を解説しています。

画像   ところで、先般、秋季の渡り鳥として雲出川の河口で観ることが出来ました。本オバシギとオオソリハシシギ(翼長220mm内外、嘴峰85mm、)との干潮時の波打ち際で一緒にエサを食べているところの大きさ比較ができる画像を造ってみました。
  さて、少し話を変えまして、イギリスで発刊している鳥図鑑の「RSPB Birds of Britain and Europe」Rob Hume著での年間を通じてヨーロッパで観る可能性の大きいシギの種類、特に學名「Caldias :ギリシャ語では斑點のある水鳥」のシギ類は7種で、他に、このオバシギ(Great Nkot)」などRare種も含め10種、合計17種の説明が掲載されています。

画像   そこでP402〇の解説を調べますと 『With some resemblance to the Knot (see p.149), especially in winter, the Great Knot is nevertheless lager, with a small head, longer bill, slightly longer legs, and a longer, more tapered rear end.:特に冬季、「コオバシギ」に幾らか類似点(ページ140を観よ!)を持つているにも関わらず、「オバシギ」は小型の頭部を有し、より長い嘴、か細いより長い脚、そして、いっそう先が細くなっているより長い後尾である。』
『Juveniles are browner than young Knots, with dark scaly upperpart; they have dark breasts with rows of neat dark spots, Winter adults are grey but have darker breast spots, unlike a Knot. The bill is thick-based, tapered, and slightly downcurved; the rump is grey, like a Knot’s.: 幼鳥は若い「コオバシギ」に比べより褐色で、上面は薄暗い鱗紋を有し、整然とした薄黒い斑のある横筋胸部を持っている、冬の成鳥は灰色だが、胸部には「コオバシギ」と違った薄黒い斑點がある、
  嘴は細い基部、先細、そして、か細く下方に曲がっており;「コオバシギ」のようにお尻は灰色である。』
 『Voice( 鳴声): Vagrant mostly silent. 迷鳥でほとんど鳴かない。』とコオバシギとの部位特徴の違いを解説しています。

画像   『Occurrence (出現場所):Very rare vargrant in NW Europe and Middle East, from Siberia :北西ヨーロッパと中東ではシベリアからの非常に珍しい迷鳥である。』
そしてその「Key data」として『Length(大きさ); 24-27cm』、『Wingspan(翼開長); 40cm』

画像
  ここで、参考に日本ではRear種ですがイギリスでは年中観ることの出来るコオバシギ(Knot)の出現場所を調べますと、『極北のツンドラ地帯で繁殖する、晩夏から晩春まで西ヨーロパの中で出逢える; 冬季、広い潮が満ち引きする泥土地では高密度で大規模集団、そして海岸線の広範囲のいろいろな所では少数でいる。』のようになります。以上のようにヨーロッパではオバシギは日頃は観ることの出来ないRear種です(詳細棲息図はありませんでした)。

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