アオゲラ観察記 (Green Woodpecker)

トピックス;アオゲラ2『春は恋鳴きが目立ちます。』『本和學名「Picus awokera(アオケラ)」だそうです。』『名前はローマ神話から付いており、「みずみずしい緑」を意味しています』 
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 ここホームタウン『ながらの森』などで観察が出来ました。観察時の殆どは、横顔や背面のシーンで、多くが樹木に留まっている姿や餌を探すために樹肌に苔むす側面を駆け上っていました。
特に、春先から夏口にかけては、幹の日陰側の樹被下に面に多くの幼虫等がいるようで、リズムよく、穴を穿りで餌となる虫を引き出して食べています?。
また、冬季から春先にかけてはかけて里山の渋柿が熟れたころの早朝に見ることができました。

どちらかと云うと、日頃の行動は単独が多くいらしく、周辺によく通る鳴き声で飛んで、(一回の移動距離は100~200m程度?)行き去ります。でも、特に四月中句から五月中頃にかけては連れ合いを求めているのか?大きな恋鳴きをして木々の間を飛び回っていました。
後述する英国の鳥図鑑でも「Easily detected, especially in spring、by its loud laughing call,:特に、春は生き生きした大きな鳴声で簡単に見付け出せる」とも記述しています。春夏秋冬、古今東西での自然界の野鳥の行動は同一ですね!

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話が変わりますが、実業家の傍ら在野の鳥類生態学者の小林桂助さんの『エコロン自然シリーズ鳥:保育社(1996)』P38の中で『キツツキ類の跗蹠は短く第2趾(し)と第3趾とが前方に、第1趾と第4趾とが後方あり樹の幹に縦に止まる習慣に適応した形(対趾足:たいしそく)となっている。尾は堅く先端がとがっていて、体を支えるのに役立つ。嘴はのみのような尖り、幹に穴をあけるに適している。また、舌を長く伸ばすことが出来、先が鉤(かぎ)状になっているので、幹の皮の下から虫を引き出すのに便利である。年中、幹の虫を食べているので、冬でもえさに困ることはなく、大部分は留鳥である。』、および『本来のさえずりはなく、木の幹をくちばしで連続的にたたき、遠方ではコロ、コロ、コロッと聞こえる。』と記述しています。
キツツキの所在はこのように餌を求め嘴で樹木をたたき、小太鼓のような音(Drumming;ドラミング)が周囲に響き渡りますが、森の中では中々その位置が判明しません。これを見出すのも一つの楽しみかもしれませんね?
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 話がコロコロ変わりますが、ちなみに、現在の英名「Green Woodpecker:アオゲラ」で學名は2名法でPicus Viridisピカス ヴィリデイス」ですが、日本のアオゲラの學名は「Picus awokera」です。
もう少し名前に拘ってみますと、第一學名は「Picus : ピカス」の名を電子辞典で調べますとローマ神話(ギリシャの神々と類似の性格を持つ古来の神々とを同一視し、ギリシャの神話伝説を模倣してローマ人が想像した物語)の中で『古代イタリアの農耕神・預言者;Suturnの息子、Latinusの祖父;Circeの求愛に応じなかったため「キツツキ」に変えられた。』、第二學名はラテン語の「Viridis」は英訳語の「Virid」で「みずみずしい緑」を意味するそうで色が名をなしていますね。
日本に棲むアオゲラの學名、「Picus awokera awokera:ピカス、アオケラ、アオケラ(Temminck)」は1836年にオランダの博物者テミックさんが命名しました。では、荒唐無稽かも知れませんが、なぜ純和産の「アオゲラ」が學名に取り入られたかを探ってみましょう。

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 ここでWeb情報を頼りに、ご存知「シーボルトフィリプ、フランツ、ベルハザー:Siebold Philipp Franz Belhazar(1796-1866)」享年70歳が1823~1830年の27歳~34歳の七年間滞在し一児を儲けた後、帰国し48歳(1845年)に、ドイツ貴族(爵位は持っていない、戦前の日本であれば華族ではなく士族相当の層)出身の女性、ヘレーネ・フォン・ガーゲルンと結婚し、3男2女をもうけた。25年後(1859年)64歳の時に再来日し、日本の子供「楠本イネ」さんと再会を果たして四年間ほど滞在したお人で、初来日では日本で収集した文学的・民族学的コレクション5000点以上のほか、哺乳動物標本200・鳥類900・魚類750・爬虫類170・無脊椎動物標本5000以上・植物2000種・植物標本12000点をオランダに持ち帰り、国外追放となりました、ちなみに、Web情報によればその子供「イネ」さんは1860年代前期に西洋医学(蘭学)を学び晩年まで助産医さんとしてご活躍なされ享年77歳だったそうです。このシーボルトは江戸末期の「007のジェームズ・ボンド」だったかも??
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 その当時、オランダではハーグの王立自然史博物舘の研究所では博物学者のTemminck(テミック), 脊椎動物管理者のShlegal(シュレーゲル)、甲殻類・及び 無脊椎動物管理者Haanno(ハーン)の三人らにより、1833-1950の17年間に日本動物誌「Fauna Japonic」を5篇に分けて刊行し日本の動物類を西洋に紹介したと云われています。
 特に、日本産の多くの大型脊椎動物の學名は、テミンクとシュレーゲルによって命名がされたものが多いそうです。
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  ついでに、イギリスで発刊している鳥図鑑「RSPB Birds of Britain and Europe」Rob Hume著P230でのヨーロッパのアオゲラの記述内容を調べてみますと、『大きく、淡い、そして輝いているキツツキ、その時間の大部分を地上で過している。アオゲラは広範囲に居り、一般に森林や乾いた荒野(ヒース)の周辺で通常よく観られると云ってもいい。特に、春は生き生きした大きな鳴声で簡単に見付け出せる、その典型的な飛翔時の鳴き声は遠方に響き渡り独特である。
それは自身の巣穴を掘るが、斑模様のあるキツツキより強力な嘴を持ってはいない、 そして、遥かに少ない樹皮の下に棲む幼虫を餌としている、稀にドラミングをする。それは典型的な飛翔姿として、振幅ある波のような動きをして最後に止まりため木へ急上昇する。』と記述しています。

また、Occurrence(出現場所)は『 Widespread resident except in Iceland Ireland, and most N Scandinavia , in or around broadleaved and mixed woodland and heath-like places with bushes and clumps of trees, Regularly feeds on large lawns and other open grassy areas with ants: アイスランド、アイルランド、及び、スカンヂナビアの一番北域を除く、広葉樹の中、またはその中、森林の入り混じった中やその周辺、藪のあるヒース原野のような場所、広範囲の芝が有り広く開かれた場所、蟻がいる,その他の広い芝生地 』と説明しています。

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