オカヨシガモ(丘葭鴨):Gadwall 48
トピックス;オカヨシガモ『何故、名前に「丘」と「葭」が付くのでしょうか、名付け方が判らない』、『頭部がマガモより小さく角張っている鴨かも??』、『本邦産に仲間入りしたのは略々半世紀前、蕃殖確認は日本野鳥学上の一大ニュースでした。』『嘗てはレアー種でした。』
和名「オカヨシガモ」漢字で「丘葭鴨」と書きますが、ある新聞連載記事で本種の名付けは『ヨシガモが内湾や海に近い湖沼に生息するに対して、本種は内陸(丘)の湖沼により多く生息する。そこから付いたのだろう。』と説明があります。
いつも頼りにして調べている昭和22年(65年前)に発行された北隆舘「改訂増補:日本動物図鑑」ではこの種の記述は全くなく当時は本邦産と認めてもらえませんでした。
ところが清棲幸保(きよす ゆきやす)さん著、保育社「原色日本野鳥生態図鑑」昭和34年発行(水辺の鳥編:湖沼で蕃殖する鳥)p58、の解説の中で、1955年(昭和30年)7月に北海道阿寒湖でご自身が直接『「オカヨシガモ」の雌雄が孵化後まもないヒナをつれて泳いでいるのを認めて、幸いにしてその生態をカラー写真で撮影することができた。本邦では初めての報告である。』として確認したことや、この「オカヨシガモ」の繁殖は当時の野鳥学上の一大ニュースとも記述しています。
加えて小林桂助さん著「鳥類生態写真集」北隆舘発行(1958年)P9でも「このカモ」を 『わが国では比較的稀な種類であり、冬期に少数採集されるだけであるが北海道、阿寒湖において幼鳥が観察されているので少数のものは繁殖しているらしい。巣と卵とは日本ではまだ発見されたことはないが、欧州産のものによれば1巣8-12個で、卵は淡黄褐色の無斑である。』 と記述をしております。従って、その後の鳥図鑑等には「本邦産のカモ」として掲載されてきたことを窺わせています。これは今から57年前の出来事です。
現代版の本邦図鑑では詳細説明が少ないためイギリスで発刊している鳥図鑑「RSPB Birds Britain and Europe」Rob Hume著P70〇を調べますと英語名が『Gadwall:和名オカヨシガモ』で次のような内容になっています。
『A large, elegant, surface₋feeding duck, with a smaller, squarer head than Mallard, the Gadwall is usually far less abundant. Dull colours at a distance reveal exquisite patterns at close range. Pairs are often seen flying over territories in spring, with characteristic calls attracting attention. In autumn and winter, Gadwalls often flock on reservoirs and pits, frequently scattered through flocks of Coots (see P129),exploiting the food that the latter bring up from the bottom when they dive.;大形で、優雅な、水面採餌ガモ、マガモより小さく、角張った頭部のオカヨシガモは、大抵、余り有るほど豊富ではない(それほど多く居ない)。遠い所では冴えない色調が近寄った時には隠れていた素晴らしい模様が現れる。番は春の縄張の上空での飛翔しているのをしばしば観ることが出来る。誘惑的な振舞で独特な鳴聲を持っている。秋季と冬季には「オカヨシガモ」の殆どが貯水池や窪地に群をなしている、オオバン(P129を見よ)の群れを彼らが水底に潜った時に運び揚げた後の方で餌を奪い取って散り散りする。』
また、OCCRRENCE ⇒出現状況では『Mostly breeds in mid-land W⊸Europe, on lakes and rivers with reeds or wooded island. In winter, more westerly, on open waters such as big reservoirs and flooded pits, but prefers some shelter. Scarce on salt marshes and quiet estuaries;大部分は西ヨーロパ大陸の中央のヨシ原、または島に似た森林地にある湖と川で蕃殖する、冬季はより西の方へ、水池や洪水あとの窪地のような開けた水面、しかし、寧ろどこか身の隠せる場所を好んでいる。海水に浸っている沼や静穏な干満のある河口などでは珍しい。』
次に、この種の特徴を『VOICE ⇒Male has high, nasal pee and croaked ahrk、female has loud quack. 鳴声では⇒雄の声はかん高く「pee」と鼻声,そして「ahrk」酔っ払い声を持っている。雌はquack(アヒル等が鳴くようなガーガー、クヮックヮッ)という大きな鳴き声を持っている。及び『NESTING⇒Down-lined hollow on ground near water ; 8-12 eggs ; 1 brood ; April-June. 営巣について⇒水辺に近い斜面上の窪地;一回産卵8-12個;産卵期;4-6月』と『FEEDING ⇒Mostly feeds in shallow water, dabbling and upending for seeds, roots, and shoots of aquatic plants. 採餌では⇒ほとんど、浅い水深のところで頸を突っ込み、逆さになっての種、草子を餌としている。水中植物を水面に引き出している。』また、『Seen in the UK⇒英国での観察時期は通年』と具体的に説明しています
加えてKey Dataとして『Length ;軆長45-56cm(マガモ50-65cm)、Wingspan; 翼長84-95cm(マガモ81-91cm)、Weight; 重さ650-900g(マガモ750-1,500g)、Social; 社会性;群れ(マガモ、同左)、Lifespan; 寿命10-15年間(マガモ15-25年間)、Status; 生存情勢;脆弱(マガモ;安全)』と記述しています。
話が変わりますが「ヨシガモ」の羽の特徴として『…脊ハ黑ト白ノ微細ナル蟲蠧様斑ニシテ、上尾筒ハ黑ク…』と説明があります。この「蟲蠧(ちゅうと:キクイムシ⇒木の芯を食い破る蟲)樣斑」があるカモ類は他に「ヒドリガモ、ヲナガガモ、トモエガモ及びコガモ」合わせて5種類ですが。前述の「RSPB図鑑」の説明文でも、「…冴えない色調が近寄った時には近づいたとき素晴らしい模様が現れる…」ともあり、日本動物図鑑の「…微細ナル蟲蠧様斑ニシテ…」に相当していると思いますので「オカヨシガモ」の模様画像を掲示してみます。
最後に、しつこく名前に拘りますとRSPB図鑑では『…… on lakes and rivers with reeds(葭)or wooded island(孤立した森林丘)』に棲息しているとも記述しています。約60年前に本邦で認知されたこの鳥は今までは「名無しの権兵衛」状態でしたので欧州の鳥図鑑を参考に邦名を「丘又は葭のある湖や川で過ごす鴨:丘葭鴨(オカヨシガモ)」として棲息場所(所在)を中心に名付けたかも知れませんね??、新聞連載記事の名付け理由が納得できました。
和名「オカヨシガモ」漢字で「丘葭鴨」と書きますが、ある新聞連載記事で本種の名付けは『ヨシガモが内湾や海に近い湖沼に生息するに対して、本種は内陸(丘)の湖沼により多く生息する。そこから付いたのだろう。』と説明があります。
ところが清棲幸保(きよす ゆきやす)さん著、保育社「原色日本野鳥生態図鑑」昭和34年発行(水辺の鳥編:湖沼で蕃殖する鳥)p58、の解説の中で、1955年(昭和30年)7月に北海道阿寒湖でご自身が直接『「オカヨシガモ」の雌雄が孵化後まもないヒナをつれて泳いでいるのを認めて、幸いにしてその生態をカラー写真で撮影することができた。本邦では初めての報告である。』として確認したことや、この「オカヨシガモ」の繁殖は当時の野鳥学上の一大ニュースとも記述しています。
加えて小林桂助さん著「鳥類生態写真集」北隆舘発行(1958年)P9でも「このカモ」を 『わが国では比較的稀な種類であり、冬期に少数採集されるだけであるが北海道、阿寒湖において幼鳥が観察されているので少数のものは繁殖しているらしい。巣と卵とは日本ではまだ発見されたことはないが、欧州産のものによれば1巣8-12個で、卵は淡黄褐色の無斑である。』 と記述をしております。従って、その後の鳥図鑑等には「本邦産のカモ」として掲載されてきたことを窺わせています。これは今から57年前の出来事です。
現代版の本邦図鑑では詳細説明が少ないためイギリスで発刊している鳥図鑑「RSPB Birds Britain and Europe」Rob Hume著P70〇を調べますと英語名が『Gadwall:和名オカヨシガモ』で次のような内容になっています。『A large, elegant, surface₋feeding duck, with a smaller, squarer head than Mallard, the Gadwall is usually far less abundant. Dull colours at a distance reveal exquisite patterns at close range. Pairs are often seen flying over territories in spring, with characteristic calls attracting attention. In autumn and winter, Gadwalls often flock on reservoirs and pits, frequently scattered through flocks of Coots (see P129),exploiting the food that the latter bring up from the bottom when they dive.;大形で、優雅な、水面採餌ガモ、マガモより小さく、角張った頭部のオカヨシガモは、大抵、余り有るほど豊富ではない(それほど多く居ない)。遠い所では冴えない色調が近寄った時には隠れていた素晴らしい模様が現れる。番は春の縄張の上空での飛翔しているのをしばしば観ることが出来る。誘惑的な振舞で独特な鳴聲を持っている。秋季と冬季には「オカヨシガモ」の殆どが貯水池や窪地に群をなしている、オオバン(P129を見よ)の群れを彼らが水底に潜った時に運び揚げた後の方で餌を奪い取って散り散りする。』
また、OCCRRENCE ⇒出現状況では『Mostly breeds in mid-land W⊸Europe, on lakes and rivers with reeds or wooded island. In winter, more westerly, on open waters such as big reservoirs and flooded pits, but prefers some shelter. Scarce on salt marshes and quiet estuaries;大部分は西ヨーロパ大陸の中央のヨシ原、または島に似た森林地にある湖と川で蕃殖する、冬季はより西の方へ、水池や洪水あとの窪地のような開けた水面、しかし、寧ろどこか身の隠せる場所を好んでいる。海水に浸っている沼や静穏な干満のある河口などでは珍しい。』
次に、この種の特徴を『VOICE ⇒Male has high, nasal pee and croaked ahrk、female has loud quack. 鳴声では⇒雄の声はかん高く「pee」と鼻声,そして「ahrk」酔っ払い声を持っている。雌はquack(アヒル等が鳴くようなガーガー、クヮックヮッ)という大きな鳴き声を持っている。及び『NESTING⇒Down-lined hollow on ground near water ; 8-12 eggs ; 1 brood ; April-June. 営巣について⇒水辺に近い斜面上の窪地;一回産卵8-12個;産卵期;4-6月』と『FEEDING ⇒Mostly feeds in shallow water, dabbling and upending for seeds, roots, and shoots of aquatic plants. 採餌では⇒ほとんど、浅い水深のところで頸を突っ込み、逆さになっての種、草子を餌としている。水中植物を水面に引き出している。』また、『Seen in the UK⇒英国での観察時期は通年』と具体的に説明しています加えてKey Dataとして『Length ;軆長45-56cm(マガモ50-65cm)、Wingspan; 翼長84-95cm(マガモ81-91cm)、Weight; 重さ650-900g(マガモ750-1,500g)、Social; 社会性;群れ(マガモ、同左)、Lifespan; 寿命10-15年間(マガモ15-25年間)、Status; 生存情勢;脆弱(マガモ;安全)』と記述しています。
話が変わりますが「ヨシガモ」の羽の特徴として『…脊ハ黑ト白ノ微細ナル蟲蠧様斑ニシテ、上尾筒ハ黑ク…』と説明があります。この「蟲蠧(ちゅうと:キクイムシ⇒木の芯を食い破る蟲)樣斑」があるカモ類は他に「ヒドリガモ、ヲナガガモ、トモエガモ及びコガモ」合わせて5種類ですが。前述の「RSPB図鑑」の説明文でも、「…冴えない色調が近寄った時には近づいたとき素晴らしい模様が現れる…」ともあり、日本動物図鑑の「…微細ナル蟲蠧様斑ニシテ…」に相当していると思いますので「オカヨシガモ」の模様画像を掲示してみます。
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