コウライウグイス (Black-naped oriole) 観察記

トピックス;コウライウグイス、『なぜ、和名にウグイス科ではないのに高麗鶯と呼ぶのでしょう かね??」、『でも、學名は「黄金」の色に関連しているようです!?』、『英名は「Black-naped oriole」、和名訳は黒襟首の黄鳥かも!』、『迷走台風(5号)が迷鳥(コウライウグイス)を忖度して美濃国・長良川鵜飼へご招待!??。』, 『黄鳥さん、思わずWebマップを添付しゴメンナサイ!!』

画像 日頃、滅多にお逢い出来ない旅鳥(迷鳥)、コウライウグイス(黄鳥)の若い連合いが?、美濃国金華山の麓、長良川鵜飼観覧場所から三キロ下流の河川敷に十日間ほど逗留しています。 河川敷地通路沿いの駐車スペースには、遠くは西の広島・大阪、東では品川ナンバー等の車両をチラホラ観ることができました。
この黄鳥の飛翔行動を観察しますと朝早く午前中は(午前五~八時前後の間の早め)で一・二回程、朝食(木枝にいる毛虫などの昆虫)を摂りますが? その後、太陽日射を避けるかのように腹が減るまでの間は一休みで、その間、彼らは穏やかに一刻の隠れ家(塒)の樹木の葉陰で体温調整を行っている様で、人前の樹々には現われてくれません。
午後からは、太陽が漸く西日が射す時刻頃から腹が減ったかのように雌雄が声を掛け合い餌取の活動をします。でも、その一刻を観察できることは「待てば海路の日和あり」です。
近時は隠れ家から少し(300m程)離れた樹木までプチ遠征をして餌取を行うようになり、近場では昆虫(毛虫類)も数少くなっているみたいで, そろそろお別れの時期が到来かも??

画像 話を変えまして、本邦の昭和初期から編集開始され、1947年初版の改訂増補「日本動物図鑑:北龍館発行九版発行1953」は当時の鳥學専門家で第一人者の方々、内田清之助・鷹司信啓・古賀忠道さんらが参画し編纂された図鑑(P70)で「カウライウグイス(高麗鴬)」を次のように記述しています。
燕雀目かうらいうぐいす科『うぐひすノ名ヲ有スルモ全然異リ、つぐみ大ノ大サ有シ、色彩極メテ華美ナリ、嘴ハ強大ニシテ湾曲ス、翼・尾共ニ可ナリ長ク尾形圓尾ナリ、脚ハ強剛ナル、跗蹠ハ短ク、爪ハ長クシテ湾曲ス、羽色ハ體ノ主色ハ美シキ黄色ニシテ、後頭部及ビ之ヨリ眼ヲ過リ目先ニ達スル太キ斑紋ハ黒色ヲ呈シ、翼ノ大雨覆ノ内瓣ハ黒ク、風切羽ハ地色黒ク外緣及ビ先端黄色、三列風切ハ大部分黄色ナリ、嘴ハ肉色、脚ハ鉛色ナリ、翼長150mm内外、嘴峰33mm、本種ハ分布ハ廣ク、中國・朝鮮・對馬・臺灣・前後印度等ノ諸地方ニ棲息ス』と記述しています。

画像  ここでコウライウグイスの學名を調べてみますと、源學名は「Oriolus Chinensis Diffusus オリオラス チネンシス デファサス(Sharpe:シャープ)」で, これを英々辞典で調べますと、第一學名はラテン語の“Oriolus:黄金”を意味しますが、第二學名・第三學名は読解力不足で”ゴメンナサイ !“です。
 でも、しつこく、第二学名はフランス語で棲息地の“Chine : 支那"、第三学名”Duffus: 拡散した“の意味もあり、”支那から拡がった黄鳥“と訳せるかも、この解釈も孤立無援でダメでしょうね??
この名付け親はRichard. Bowdler. Sharpe:リチャード・ボウドラー・シャープさんでイギリスの自然歴史博物館の館長で動物学者・鳥類学者のお方です。このお方は、他に「セグロセキレイ・ブッポウソウ(學名Eurystomus orientalis calonyx)、及びクロヅル」などで知られています。

  なお、本邦汎用鳥図鑑での英名は「(Black-naped oriole):黒い襟首の黄鳥(コウライウグイス)とされていますが、身勝手に考えますと、「Oriole」の英名の和訳はどう見ても「コウライウグイス:高麗鶯」ではなく、學名からも“黄(金)鳥”?と訳せるかも、
  この鳥の平素の行動は樹冠鳥(Canopy living Birds)では有りませんが、今回、一瞬、私たちの目の前の樹頭に現れて頂きました、その画像(ヒョットすると人間と同じく、何物に対しても興味津々の恐れ知らずの若様かも?)をアップします。
画像    さて、手元の現代電子英和辞典でOrioleを調べますと『旧北区・東洋区(旧世界産)はコウライウグイス、また、新北区・新熱帯区(新世界産)はムクドリモドキ』と和訳をしていますが東洋区には「Oriole」の亜種は数多く存在します。
本邦での和名は育った場所?英名は體の色から名が付いているようです。この鳥の特徴の一つは緑黄色の美しい鳥で、雌はより緑深いとされています。特に、幼鳥時のWeb画像などを観ますと小型で一層ウグイス色に近いと想像が出来ます。そこでこの色具合から和名を,最初、支那に棲む緑黄色鳥(支那黄鳥)→支那王朝→高麗王朝(黄鳥はウグイスの異名)→高麗鶯(コウライウグイス)と名付けたかも??、今回、またまた身勝手に考えました。

画像    では、今時、滅多に出会うことできない「黄鳥:コウライウグイス」が、なぜ、美濃国まで遣って来てくれたのでしょうか、現場の皆様の話を総括しますと、渡りの途中で、7月21日~8月08日の19日間迷走した台風5号に遭遇した若鳥たちのコンビ?は止む無く美濃国長良川の河川敷に不時着したのではないかと云うお話もあります。
特に、台風に初めて遭遇した若鳥たちの体力は消耗が激しいと想像が出来ます。着いた先が長良川河川敷地で比較的手短に毛虫等の昆虫の餌が得られる避難場所で有ったかも知れません、体力の復活を目指し暫くのご逗留をして頂いているのかも知れませんね??。

画像  名前に戻りまして黒田長禮(くろだながみち)さん著「旅と鳥:法政大学出版(昭和34年)」P75では次のように記述しています。『黒田氏が1929(昭和4)年5月、シンガポールで第四回太平洋学術会議の出席の折りに、ジャワ島のスラバヤからトサリ(現在では観光保養地。テンゲル山地の標高約1700メートルに位置し)の移動途中:「鳥も豊富で、黄金矢のごとく, ―と形容される黄鳥(コウライウグイス)が暗い林中を飛び交い、マルハシの類, コウラウン類(バイマキュレーター)、タカサゴモズの亜種(頭の黒いベンテットの変種)、ヒタキ類、ノビタキ類、小型のホトトギス類、シジュウカラ亜種などきわめて多く、心ゆくまで高山鳥の気分にひたることが出来た」』と記述しています。 この著者は宮内庁式部官兼主猟官の経歴をお持ちのお方で、約九十年前にこの鳥名の第一呼び名を「黄鳥」とし、第二和名の括弧名は「コウライウグイス」として記述しています。やはり、和名は「黄鳥」が良さそうですね??
画像    もっと、唐突に話が飛びますが、Web情報によればUSメジャーリーグベースボール・アメリカンリーグ東地区所属のプロ野球チーム。ボルチモア・オリオールズ(英語: Baltimore Orioles、略称:BAL)があるそうで、本拠地はメリーランド州ボルチモアで同じアメリカン・リーグ東地区のニューヨーク・ヤンキースは創設当初の1901~1902年はボルチモアを本拠として、ボルチモア・オリオールズを名乗り、1903年にニューヨークに移転したそうです。
ニックネームのオリオールズは、メリーランド州の「州鳥」でムクドリモドキ科の鳥であるボルチモアムクドリモドキ(Baltimore Oriole)が由来で、略称としてO'sとも呼ばれているそうです。球団名が鳥に関係していますね、そう云えば、日本にもパリーグ球団に○○ホークス・××イーグルスの鳥の名前がありますよね!!

この高麗鶯は台風五号による迷(漂)鳥です、前述の鳥図鑑のとおり、冬季、亜熱帯地域の臺灣・前後印度(インドの付近?)等で、且つ、樹木の生茂った地域で過すと云われています、本地域の冬季の最低気温はマイナスになり毎年積雪も発生します。当然のことながら昆虫等の採餌の困難さが増し、本州の此の地でのご滞在はこの夏限りと思われます。

画像 ここで気になる画像があります。ウグイスは昔から和歌等に書かれていることが多く、江戸時代には「梅とウグイス」の絵柄が入った花札が一般庶民の中で流行ったと云われています。
我家には「任天堂」の花札(約50年近く前に購入)がありますのでこの画像を添付します。しかし、この花札の鳥の下面が全体的に黄色です。でも眼が赤で「メジロ」ではないようですね!今一度、ウグイスの眼色は現代汎用鳥図鑑の画像では黒褐色に観えます。また、Web 情報のコウライウグイスの画像を見比べますと赤眼も存在します。サテサテ!! 以上の点から、ひょっとして昔から「黄鳥」を「ウグイス」と云っていたかも知れませんね。今一度、Web画像情報等でご確認下さると有り難たいです。
  ちなみに、ギャンブル性の高いカードには当時一組60円のトランプ類税が課税(消費税導入の1989年で無くなりました。)されていました。

追伸、高麗鶯は八月二十五日以降、九月六日の間に三回、午後3時~4時に出会いを期待していましたが, 河川敷の観察者の車両駐車数も無い状態でした。しかし、早方は動いてくれるようで、九月十七日午前六時半頃に二羽を確認しまた、ご逗留もほぼ一ケ月と少しに入りますが、さて、近時の九州鹿児島に上陸しそうな(美濃国から800キロ程)の台風が長良の森に迫って来そうです。今回の台風18号のルート次第で見納めかも???
画像 ここで参考に40日後の台風18号(タリム)を気象庁Web情報、名古屋気象台ウインドプロファイラ(九月十八日午前五時)を利用し上空1~2キロの下層風を台風位置と時系的な動きを観ますと、例えば、富山県付近(170km離れた位置)の通過の場合は南風、毎秒20~40メートル、下降流(青色)と判ります。この台風が岩手付近(480km離れた位置)に進行した刻は名古屋気象台では西風、10メートル程度、ほぼ上昇流(黄色)でした。台風の通過は進行ルートによりこのように名古屋でも下層風は目まぐるしく変化します。
今回、台風5号により八月に長良川のコウライウグイスが通常コースを外れ、一瞬に迷鳥となり金華山の麓の長良川に訪れて下さった理由が少し判りました。

ところで、十九日午前六時15分頃現場を訪れましたが、地鳴の聲も聞こえませんでした、もちろん、黄鳥の現認はできませんでした。!!, でも、でも!二一日早朝に下流の方でご確認されたお方がありました。ただ,九月二十三日午前六時半頃、鳴声は確認できませんでした。餌場が変わったようです。
以上、内容が漂(迷).話してゴメンナサイ!

 なお、この冬、迷鳥『ギンムクドリ(銀椋鳥):Silky Sterling 』を観る機会があり、その『観察記』として「カ行の鳥」としてブログアップしております。是非、ご覧賜りますようお願いします。




   『本ブログアップ後、二年近くで皆様に750回以上もご訪問して頂きました。感謝!感謝です!』























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